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TVシリーズ · 1978–1979年/1982–1983年 · 東映動画 · テレビ朝日/TBS · 全42話+全22話
アルバトール、(78→84)
仏題 « Albator, le corsaire de l'espace » · « Albator 84 »
『宇宙海賊キャプテンハーロック』と『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』。二つのシリーズ、四年の隔たり、二つの日本の放送局、そして二つのフランス語主題歌。日本ではどちらも大衆の支持を得られなかったが、フランスのアンテーヌ2では一つの神話となった。松本零士が生んだ眼帯の海賊を、出典を明示しながら検証する。
漫画から生まれた海賊
ハーロックは漫画より先に、テレビの企画として生まれた。松本零士はまずテレビアニメとして提案したが、すぐには実現しなかった。そのため漫画が先行し、秋田書店の青年誌『プレイコミック』で1977年から1979年まで連載された。物語は侵略者との決着がつかないまま「第一部完」で幕を閉じ、単行本全5巻にその軌跡が残されている。企画は松本が主宰する零時社で進められ、アルカディア号などのデザインにはスタジオぬえが参加した。
背景には宇宙ブームがあった。松本自身も関わった『宇宙戦艦ヤマト』の大ヒット、そして『スター・ウォーズ』の衝撃である。当時全盛だったロボットアニメとは別の分野を切り開く狙いも明確だった。舞台は連載開始の千年後、2977年。堕落した人類は宇宙から来た植物型の種族マゾーンの脅威に気づかない。この種族は、フランスでは「シルヴィドル(Sylvidres)」の名で知られることになる。
ハーロックは1977年に誕生したわけではない。この名の人物は、70年代初頭の西部劇漫画『ガンフロンティア』にすでに登場しており、その後も『銀河鉄道999』『クイーン・エメラルダス』など松本作品に繰り返し現れる。手塚治虫のいわゆるスター・システムに近い手法で、同じ顔と名前を持っていても、必ずしも同一人物でも同じ時間軸でもない。1978年版と1982年版が平然と矛盾するのは、このためである。
日本の78年版 — りんたろうと原作の距離
テレビシリーズは1978年3月14日から1979年2月13日まで、テレビ朝日系で毎週火曜19時から19時30分に放送された。全42話である。チーフディレクターはりんたろう。プロデューサーの田宮武、メイン脚本の上原正三とともに、自動車レースアニメ『アローエンブレム グランプリの鷹』から移ってきた。東映の公式データでは、脚本に山崎晴哉、キャラクター設計に小松原一男、美術設定に椋尾篁、音楽に横山菁児がクレジットされている。
「まゆ」の誕生と、原作者との議論
アニメ化の核心には、一つの創作がある。ハーロックの亡き親友トチローの娘、まゆである。彼女は原作には存在しない。りんたろうと上原正三のチームは、ハーロックが軽蔑する地球をそれでも守る、個人的な理由を与えるために彼女を生み出した。日本語版ウィキペディアが引く『懐かしのTVアニメ99の謎〈東映動画編〉』(二見書房、1995年)によれば、この改変は「ハーロックの哲学」に関わる問題として、松本とスタッフの間で激論を呼んだ。最終的には、アニメスタッフの熱意に松本が折れる形で承認されたという。フランスでは彼女は「ステリー(Stellie)」と呼ばれた。
地球側の敵役・切田長官もアニメオリジナルである。エメラルダスについても同様の事情がある。『ロマンアルバムデラックス30 キャプテンハーロック』(徳間書店、1980年)に載った松本のコメントによれば、版権の問題から彼女を登場させることができなかった。そこでスタッフはまゆの母エメラーダを創作し、若き日のハーロックとトチローを描く第30話と第31話に登場させた。
「私の描くハーロックと少し離れた感じはありますね」アニメ版について語った松本零士の言葉。
— ロマンアルバムエクストラ『わが青春のアルカディア』(徳間書店、1982年)より、日本語版ウィキペディアに引用 · ja.wikipedia.org
一方、りんたろうには別の狙いがあった。彼が描きたかったのは二つの世代の対比である。自分の死に場所を求めて生きる40代のハーロックと、何があっても生き抜こうとする20代の台羽正。日本語版ウィキペディアによれば、その結果、視聴者は原作派とアニメ派に分かれた。同時にこの作品は、作者のものとは異なる、もう一人のハーロック像を生み出したのである。
塗り替えられた艦、拡大されたオーケストラ
制作上の決定はほかにもある。原作のカラーページでミリタリー調の緑だったアルカディア号は、画面では青に変更された。マーチャンダイジングを前提としたスポンサーと制作側の意向によるものである。番組を支えたのは玩具メーカーのタカラとタカトクトイスで、商品数を増やすために、原作にない小型艦載機ボレットやコスモウイングも追加された。皮肉なことに、1979年の劇場版『銀河鉄道999』で再登場したアルカディア号は再び緑となり、のちの1982年版に受け継がれる髑髏の艦首を備えていた。
音楽も異例だった。テレビのシンフォニックオーケストラは通常20人程度の編成だが、横山菁児の劇伴は65人編成で録音された。サウンドトラック『交響組曲 宇宙海賊キャプテンハーロック』はオリコンLPチャートで最高9位を記録している。りんたろうが語った逸話もある。オカリナで奏でる「まゆのテーマ」に、彼は当初童謡「赤とんぼ」を使おうとしたが許可が下りず、横山が急遽新曲を書いたという。
視聴率の不振と、即座のカルト化
平均視聴率は6.9%で、ゴールデンタイムとしてはかなり低かった。それでも熱心なファンからの絶賛の声がテレビ局に数多く寄せられた。東映動画社長の今田智憲は第1話の試写で涙を流したと伝えられ、1979年の劇場版『銀河鉄道999』の監督にりんたろうを指名したのも彼である。1978年7月にはすでに、34分の中編『宇宙海賊キャプテンハーロック アルカディア号の謎』が東映まんがまつりの一本として公開されていた。テレビ版第13話に新作場面を加えた再編集版である。
最終回は本作独自の結末を迎える。ハーロックは地球の復興をまゆと台羽に託し、乗組員を降ろすと、トチローの魂が宿る艦でミーメとともに去っていく。ラストシーンには、太宰治の小説『右大臣実朝』(1943年)の一文が引用されている。
「アカルサハ、ホロビノ姿デアラウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ。」この引用についてりんたろうは、解釈は観た人に任せるとしたうえで、自分の中ではこの言葉が出なければ終われないという思いがあったと述べている。
— 太宰治『右大臣実朝』/りんたろうの発言は『ロマンアルバムデラックス30』より、日本語版ウィキペディアに引用 · ja.wikipedia.org
フランスの78年版 — 『レクレA2』とシャルダン
海賊がフランスのアンテーヌ2(現フランス2)に登場したのは1980年1月7日である。番組は、ジャクリーヌ・ジュベールが1978年に立ち上げた子ども向け枠『レクレA2(Récré A2)』。ハーロックは『グレンダイザー』『キャンディ・キャンディ』と並ぶ、同局の看板作品となった。ケベックではそれに先立ち、1979年9月22日からラジオ・カナダで放送されていた。仏題は Albator, le corsaire de l'espace(宇宙の海賊アルバトール)。「アルバトール78」という呼び名は、のちに後続作と区別するために生まれたものである。
フランス語版では乗組員の名前がすべて変更された。ハーロックはアルバトール、台羽正はラミス、有紀螢はナウシカ、副長ヤッタランはアルフレッド、まゆはステリー、女王ラフレシアはシルヴィドラ、アルカディア号はアトランティス号である。複数の資料は、「アルバトール」の名を考案したのは歌手エリック・シャルダンで、1979年末に主題歌の制作中に思いついたとしている。ただしプラネット・ジュネス(Planète Jeunesse)によれば、翻案者ジャック・カネストリエも自らの発案だと主張しており、真相は定かでない。
エリック・シャルダンとディディエ・バルブリヴィアンによる主題歌「アルバトール」が、水木一郎の歌に代わって使われた。劇伴も、カラヴェリ、ギィ・マテオーニ、シャルダン自身によるフランス製の音楽に大きく差し替えられた。フランス語圏の視聴者が横山菁児の交響的なオリジナル音楽を知るには、1998年以降の日本語音声付きビデオを待たねばならなかった。
実際、第40話から第42話は当時、吹き替えも放送もされなかった。1990年代末のビデオ全話発売に合わせて吹き替えが行われたが、配役はリシャール・ダルボワを除いて一新され、そのダルボワの声も年月を経て変わっていた。理由については二つの説がある。プラネット・ジュネスは、作品が13話×3本、つまり39話のパッケージで販売されたためとする。一方、第39話の暴力描写による検閲と見る論者もいる。より裏付けが多いのは、純粋に商業的な前者の説である。
84年版 — 途切れた無限軌道
四年後、東映は映画からハーロックを再始動させた。勝間田具治監督の劇場版『わが青春のアルカディア』は1982年7月28日に公開された。イルミダスに占領された地球と、ハーロック、トチロー、エメラルダスの追放を描く作品である。テレビシリーズはその直接の続編で、1982年10月13日から1983年3月30日まで、TBS系列(JNN)で毎週水曜19時30分から20時に放送された。パイロット版での仮タイトルは「海賊旗艦アルカディア」である。
正式タイトルには由来がある。「SSX」は三人の指名手配コードの頭文字で、ハーロックがS-00999、トチローがS-00998、エメラルダスがX-00001。トチローが建造した秘密の宇宙要塞の名でもある。「無限軌道」は、その果てを見極めた者がいない宇宙の空域を指す。もっとも日常の日本語では、この言葉は戦車のキャタピラを意味する。
本作は松本作品同士をつなぐ架け橋として構想された。1982年の劇場版と1978年版のあいだを埋め、当時の劇場用アニメ並みの映像クオリティを毎週維持することを目指していた。荒木伸吾が作画監督に名を連ねていることも、作画の丁寧さを裏付けている。しかし劇場版の興行不振が状況を変えた。テレビ版では低年齢層を意識し、説明台詞の多用や毎回ハッピーエンドとなる展開が取り入れられた。本作のハーロックが他のどの作品よりも饒舌で感情豊かなのも、そのためである。
時代も逆風だった。『機動戦士ガンダム』以降、メロドラマ的なスペースオペラは古く見えるようになっていた。しかも裏番組は、軽快でパロディ色の強いアニメの象徴、フジテレビの『うる星やつら』である。評論家の小黒祐一郎は、そこにファンの嗜好の変化を見ている。視聴率は振るわず、シリーズは全22話で終了した。英語版ウィキペディアによれば、当初予定の半分である。松本が語っていたメーテルの登場、黒騎士ファウストの登場、イルミダスに代わる新たな敵の出現は、いずれも実現しなかった。最終回は1978年版の構図をなぞり、ハーロックは地球の未来を少年・物野正に託して宇宙へ去る。
フランスにて — 主題歌、取り違え、そして絶え間ない再放送
アンテーヌ2は1984年1月12日(木曜日)から『レクレA2』で本作を放送した。放送年がそのまま題名となり、仏題は Albator 84(アルバトール84)。1982年の劇場版は Albator 84 : L'Atlantis de ma jeunesse(アルバトール84 わが青春のアトランティス)の題で配給された。プラネット・ジュネスによれば、1980年のアルバトールの再放送を期待していた子どもたちは、両目のそろった海賊と、まだ生きているトチローに驚いたという。本作は1978年版より前の時代の物語なのである。
フランス語版の吹き替えはSOFIが担当した。アルバトールはフランソワ・レッシア、アルフレッド(今回はトチローの仏語名)はジャック・バリュタン、エスメラルダとミマはカトリーヌ・ラフォン、ジョニー(物野正)はティエリー・ブルドン、ナウシカはクロード・シャンタル、ドクターとムッシュー・ゾンはピエール・トラボー、ナレーターはフランシス・ラックスが演じた。イルミダスは「ユマノイド(Humanoïdes)」と訳された。
フランク・オリヴィエが歌う主題歌「Albator 84」は、アンヌ・ヴァレリーとピエール・ドーム(RAGレコード創設者であるプロデューサー、ルネ・ギトンの筆名)が作詞し、70年代ディスコの大物アレック・コスタンディノスが作曲した。シングル盤は1983年にカレール(Carrère)から発売されている。
逆説的なことに、フランスではこちらの84年版の方が二作のうちでよく知られることになった。度重なる再放送のためである。1985年の『レクレA2マタン』、1987年のアンテーヌ2、1994年のフランス2『テレヴィザトール2』、1997年のフランス3『レ・ミニキュム』(第1〜11話のみ)、さらに多くの専門チャンネルで放送された。一方の1978年版は、ビデオ化までほとんど再放送されなかった。
継承、制作資料、そして記憶
その後もハーロックがスクリーンを離れることはなかった。2002年から2003年にかけて、りんたろう自身がOVA『SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK OUTSIDE LEGEND 〜The Endless Odyssey〜』で再びこの海賊を手がけた。その間の1999年には、ワーグナーを翻案した『ハーロック・サーガ ニーベルングの指環』も作られている。2013年には東映アニメーション(東映動画の現社名)が、荒牧伸志監督によるフルCG映画『キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-』を製作した。フランスでは Albator, corsaire de l'espace の題で公開され、リシャール・ダルボワが冒頭のナレーターを務めた。1980年とのつながりを感じさせる起用である。漫画では、フランス人作家ジェローム・アルキエが松本との協力のもと、2019年から日本で、続いて欧米で続編を発表している。松本零士は2023年2月に逝去した。
制作資料という観点から見ると、78年版には東映アニメーションの重要な名前が並ぶ。両シリーズのキャラクターを手がけた小松原一男、美術設定の椋尾篁、そして1982年版で作画監督を務めた荒木伸吾と小松原一男である。彼らのレイアウト、原画、動画、セル画、背景画は、これらのシリーズの記憶を支える欠かせない一部をなしている。
この空白を埋めるために、SAKUGAARTは資料と証言の収集を続けている。日本では東映動画やその協力会社で、フランスでは吹き替え、翻案、アンテーヌ2の編成でこれらのシリーズの制作に関わった方。あるいは作業資料、写真、具体的な記憶をお持ちの方。ご希望に応じて秘密を厳守したうえで、編集部はお話をうかがえれば幸いである。
作品比較年表と未解決の論点
| 年 | 作品名 | 形態 | 監督 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1978–1979 | 宇宙海賊キャプテンハーロック Albator 78 | TV · 全42話 | りんたろう | テレビ朝日/仏:アンテーヌ2、1980年1月7日 |
| 1978 | 宇宙海賊キャプテンハーロック アルカディア号の謎 | 劇場 · 34分 | りんたろう | 第13話に新作場面を加えた再編集版/1978年7月22日公開 |
| 1979 | 銀河鉄道999 | 劇場 | りんたろう | ハーロックがゲスト出演/緑の髑髏艦首アルカディア号が初登場 |
| 1982 | わが青春のアルカディア Albator 84 : L'Atlantis de ma jeunesse | 劇場 | 勝間田具治 | 1982年7月28日公開/SSXの前日譚 |
| 1982–1983 | わが青春のアルカディア 無限軌道SSX Albator 84 | TV · 全22話 | 勝間田具治 | TBS/予定の半分で終了/仏:アンテーヌ2、1984年1月12日 |
| 2002–2003 | The Endless Odyssey | OVA | りんたろう | 78年版監督の再登板 |
| 2013 | キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- | 劇場 · フルCG | 荒牧伸志 | 東映アニメーション/仏語版でダルボワが冒頭ナレーション |